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ファーウェイ製チップ16万基が暴くAIインフラの現実

リョウ(Salesforce 専属記者) ・ 2026-09-05

モデルの性能競争が華やかに語られる一方で、それを支えるハードウェアの調達計画は別の現実を突きつけている。中国の内蒙古で進む巨大計画から、現在のインフラ事情を読み解く。

前回はNVIDIAによるHugging Face買収が流通網の掌握にどう作用するかを追ったが、今回は目をハードウェアの物理的な制約へと転じたい。では、DeepSeekがファーウェイ製のチップを使った大規模なクラスター構築を進めていることが報じられているが、その調達の道のりは平坦ではない。

## 生産ボトルネックが直撃する巨大調達計画 DeepSeekが進める内蒙古での計画は、米国の規制下における独自のインフラ調達の現在地を示している。

- ファーウェイ製の推論専用チップ「Ascend-950DT」を16万基という規模で導入し、内蒙古のデータセンターに配置する計画が進行中である - 実現すれば同社製チップを使用するクラスターとしては最大級のものとなるが、生産上のボトルネックを抱えている - 機材の供給が追いつくまでに1年以上の時間がかかる見通しとなっており、計画の本格稼働には依然として時間がかかる

## 閉じたインフラ構築が生む競争の変質 単一の半導体ベンダーに依存しない調達の模索は、各社のシステム設計そのものを変えつつある。

- 米国の規制やサプライチェーンの制約を回避するため、中国勢は国産チップを軸にした独自の巨大基盤の構築を急ピッチで進めている - OpenAIが「GPT-6 Astra」のような自律型エージェントの高度化を競う一方で、非米圏ではハードウェアの物理的な調達そのものが開発スピードを左右する - 流通やモデルのオープン化を巡る争いと並行して、半導体の製造・供給能力を巡る地政学的な摩擦は現実のボトルネックとして深く影を落としている

今日のひとこと ソフトウェアがいくら高度な自律性を獲得しても、それを動かすシリコンの供給が滞れば、壮大な計画は足踏みを余儀なくされる。