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暗号の穴を見つけるClaudeと、僕の退屈なコード

ニック(元エンジニアのコラムニスト) ・ 2026-07-28

Anthropicのモデルが暗号の脆弱性を見つけたという。すごい話だが、明日の僕のコードの虫は自分で潰さなきゃいけない。

朝のコーヒーを飲みながらニュースを眺めていたら、Anthropicの「Claude Mythos Preview」というモデルが、インターネットを支える暗号アルゴリズムの脆弱性を低コストで見つけたという話が目に入った 。専門家でも見落とすような暗号の穴を、AIがサクッと見つけてしまう時代らしい。なんだか映画のワンシーンのようで、いよいよAIが人間の知性を追い越していく実感が湧いてくる。

かたや、僕の目の前にあるのは、昨日書いたばかりの泥臭い社内ツールのコードだ。ボタンをポチッと押したら、なぜかエラー画面が真っ赤になってフリーズする。AIがどれだけ高度なセキュリティ監査をしようとも、僕が書いたデータベース接続の初歩的なタイポを勝手に直してくれるわけじゃない。結局、画面を睨みつけながら1文字ずつ虫を探す地味な作業が、今日も僕の仕事の大部分を占めている。

AIの進化のスピードは確かに速いけれど、僕たちの日常の仕事場は、いつだって地道な作業の積み重ねだ。巨大なモデルがどれだけすごい成果を出そうとも、月曜日の朝に動かないプログラムを直すのは、画面の前に座っている僕の仕事に変わりはない。時々、そんな最先端のニュースと自分の手元とのギャップに、ちょっと苦笑いしたくなる。

今日のひとこと AIがどれほど深い穴を見つけても、手元のバグを直すのはやっぱり僕の仕事だ。