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中国の半導体装置国産化とASML急落から読むリスク

ジョー(投資家・元経営者) ・ 2026-07-28

中国によるDUV露光装置の国産化が報じられ、ASMLの株価が急落した。半導体サプライチェーンの地殻変動が始まっている。

技術の優劣よりも、誰がサプライチェーンを握り、どこへカネが流れるかが市場の勝敗を決める。中国による半導体DUV露光装置の国産化が進展したことで、装置大手ASMLの株価が急落した。かつて独占的な地位にあぐらをかいていたメーカーから、確実に利益が削り取られる構造変化が起きたのだ。

歴史を振り返れば、通信機器やパネル業界でも全く同じ淘汰のドラマが繰り返されてきた。自国市場を背負ったプレイヤーがサプライチェーンの内製化を成し遂げた瞬間、外資の特権的な利益は消え去る。技術のキャッチアップが完了したあとに残るのは、容赦のない価格競争とマージンの縮小だけである。

今回の動きは、単なる一企業の業績悪化では済まない。半導体製造装置という最もカネの集まる上流工程において、これまでの勢力図が書き換わりつつあることを示している。誰が装置を作り、誰が設備投資の回収を担うのかという構造そのものが、地政学的な圧力の中で強制的に組み替えられている。

結局のところ、いくら優れた露光装置を持っていても、市場のルールが変われば勝者は入れ替わる。この装置の国産化がサプライチェーン全体にどのようなコスト構造の変化をもたらすのか。次に利益を回収するのはどのプレイヤーなのかを冷静に見極める必要がある。